『生活に支障がなければいい』って、本当?
良い靴が、素敵な明日へ運んでくれる!
靴と歩行の調律家 田村智津子です。
山口県下松市にて、3万人の足をみてきたママさん理学療法士が、足元のおしゃれと健康の両立を本気で応援します!
いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
目次
軽症患者様に対するリハビリの在り方とは?
先日、回復期リハビリ病棟に新しい患者様が入られました。幸いにも麻痺がほとんど目立たない軽症で、短期間で自宅退院予定の方です。
しかし、試験外泊のときに細かい作業が思うようにできなかったことにショックを受け、『2週間で間に合うのか。しっかり治して帰りたい。』と、不安なお気持ちを打ち明けてくださいました。
医療従事者側と患者様との間には、目標設定に差が生じやすいものです。
*患者様⇒『完全に回復してから退院したい』
*病院側⇒『自宅でどうにか生活できる状態になったら退院』
もちろん、必要に応じて、外来リハビリや介護保険でのリハビリへ移行しますが、『必要に応じて』というのが曲者で、主治医がリハビリの継続が必要だと判断して指示を出さなければ、我々療法士が介入することはできません。
そのため、患者様は『十分なリハビリを受けさせてもらえないまま病院を追い出される』と、勘違いしてしまったり、スタッフ側からの『自宅で生活できる状態なのだから、ワガママを言わずに早く退院すればいいのに』などという心無い言葉や態度で傷ついてしまうこともあります。
本来は、このようなことがあってはならず、十分に説明して患者様に納得していただく必要があります。
この患者様についても、それほど長く入院しておられるわけではなく、単なるワガママだとは、とても思えません。
私は理学療法士(しかも担当ではなく代行介入)で、指先の機能について無責任なことは言えないので、担当作業療法士に詳しい評価をお願いしました。
結果は、『健常域の平均値よりやや低下』。一応、健常者並みに動かせる状態ではありますが、細かい作業を通じて手の機能改善を図り『健常域の平均値への到達』を目指すことになりました。
限られた期間ですが、頑張っていただきたいです。
理想と現状との差が小さいほど『何とかしたい』のが普通
医療従事者に限らず、他人に対して
『生活に支障がなければ、別にいいじゃないか』
と、思ってしまうことって、ありませんか?
でも、それは、その人にとって本当に『支障がない』状態なのでしょうか?
人間の身体の動きのほとんどは、無意識下でコントロールされています。
身体のどこかに不具合が生じると、そのシステムが破綻してしまうので
例えば『歩く』という一見簡単な動作も
『意識して行わなければならない』ものに変わり
『動かしにくさ』や『不便さ』を感じやすくなります。
この『健常』と『軽度の障害』との、埋めがたい差。
自分で経験したことがなければ、分からないと思います。
うまく歩けない方を、簡単にバカにすることはやめてほしいですね。
靴選びにこだわると、ちょっとの差が悔しくなってくる
ちょっと話が飛躍しましたが、靴選びに関しても、同じようなことが考えられます。
『歩くのに支障がなければ、別にいいじゃないか』
…本当に、そうでしょうか?
仕事でどうしてもパンプスを履かなければならない方がおられます。靴が足にあっていなくても、歩くこと自体は何とかできるのですが、痛いのは苦痛でしかありませんよね。
かといって、ブカブカな靴は、痛くはないかもしれませんが、歩き方に変な癖がついて足に悪影響を及ぼすので、おすすめできません。
ただ、靴ずれに関しては、意外にも『サイズがほんの少しだけ合っていないとき』に起こります。
ほんのわずかな差が『快』と『不快』という大きな差になるから『悔しい』と感じる。
これは、靴選びに悩み、試行錯誤したことがない方は、感じたこともない思いでしょうね。
ブカブカの靴(フラットシューズ)は、痛くはないかもしれませんが
私は、靴選びの大切さを広めたいと思っているのですが、もしかしたら、『大きなお世話』『寝た子を起こすな』と思う方もおられるかもしれません。
(患者様に靴の話をしても、興味を示す方と拒否的な方と、両方おられますので…)
私のブログやメールマガジンでは、無料でもなるべく質の良い情報を提供するようにしています。
それは、将来、有料サービスを始めるときに
『こんなはずじゃなかった』と、お客様に思ってほしくないからです。
靴を足に合わせる大切さをよく理解していただいた上で、日々刻々と変化する足に対して、試行錯誤しながら靴の調整を実践するための、有益な情報をお伝えしていきたいと考えております。
はっきり言って面倒臭いですが、それを乗り越えると、たくさんの『快感』を味わい、おしゃれや歩行をもっと楽しんでいただけるようになります。
今回のブログはちょっと辛口でしたが、怒ったりはしませんので
『もっと知りたい』という方がおられましたら、どうぞお気軽に声をかけてくださいね。
今後ともよろしくお願いいたします。

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