長引く荷重制限に要注意!

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靴と歩行の調律家 田村智津子です。

山口県下松市にて、3万人の足をみてきたママさん理学療法士が、足元のおしゃれと健康の両立を本気で応援します!

 

今日、大腿骨骨幹部骨折の患者様がご自宅へ退院されました。

手術後わずか1週間で回復期リハビリテーション病棟へ移ることになったものの、足に体重をかけられない時期が長くなってしまい、本格的な歩行練習を行えたのはわずかな期間。

『全然歩けないのに…不安です』

コロナ禍でご家族との連絡が不十分な中、退院当日に自主トレや介助方法,福祉用具の紹介など、できる限りの指導をし、何かあったら介護保険を使ってリハビリを続けるようお伝えして送り出しました。

(介護保険の利用申請だけはどうにかしていただいたものの、デイケアや入浴介助,訪問リハビリなどのサービス利用には拒否的だったので、退院までに準備することができませんでした)

 

このような患者様は、ある意味、病院の都合の良いように対応された被害者。

今回は、そんな医療の実態をお伝えします。

 

骨幹部骨折の患者様が増えている

骨幹部骨折をすると手術が必要

大腿骨骨幹部骨折,大腿骨顆上骨折,脛骨骨幹部骨折など、脚の骨の比較的太くて丈夫な部分の骨折についてのお話です。(その他、大腿骨顆上骨折,脛骨高原骨折,足関節天蓋骨折なども含みます)

いずれも、骨の中心軸を通り、体重が直接かかる部分です。

骨折といっても、程度は様々。ヒビが入るだけでも骨折ですが、骨幹部骨折の多くは、一般の方がイメージするような『完全にバッキリと折れた状態』や『バラバラに砕けた状態』になることが多いです。

そのままでは歩くことができないので、よほどのことがない限り、手術を受けることになります。

 

骨粗鬆症のある方は転倒するだけでも起こる

骨幹部骨折は、骨の側面から力がかかったり、骨にねじれるような力が加わったりしたときに起こりやすいです。

骨の中でも太く硬い部分で、転倒したときに打撲するところでもないので、原因は通常、交通事故や転落事故などで、比較的活動性の高い方に起こることが多いです。

 

しかし、最近、高齢者の転倒による骨幹部骨折が増えています。

体をひねった状態で尻もちをついたり、溝などに足を突っ込んだ状態で転倒したり…

何らかの形で足部が固定され、脚がねじれたことで起こっています。

 

骨粗鬆症で骨がもろくなると、それほど大きな力が加わらなくても骨折してしまうので、注意しましょう。

骨粗鬆祖と転倒と、どちらの予防も大切です。

 

骨幹部骨折のリハビリは長期間に及ぶ

ここで問題になるのが、『荷重制限』。

手術したばかりの頃は、骨と骨とが金属で繋がれているだけ。すぐ足に体重をかけて歩くと、金属が折れたり、金属が撃ち込まれている部分の骨が砕けて金属や骨がズレたりして、治りが悪くなってしまいます。

(最悪の場合、再手術もあり得ます)

そこで、術後数週間は体重をかけずに過ごします。

 

しかし、あまりにも長期間足に体重をかけないのもまた、合併症のもとになります。

(筋力が落ちたり、骨がスカスカになって弱くなったりします)

そこで、ある時期から『部分荷重』といって、体重の一部分を足にかけて骨に刺激を入れ、徐々に慣らしていきます。

 

下肢の骨幹部骨折では、骨折の程度や治り具合にもよりますが、6~8週から、部分荷重を開始します。

(これだけでも、けっこう待ちますね)

骨折した側の足に、体重の1/3をかけるところから始め、1/2⇒2/3⇒全荷重(全体重を乗せてOK)へと、徐々に荷重を増やしていきます。

荷重を増やすペースにも個人差がありますが、2週間ごとにアップする場合が多いため、部分荷重開始から全荷重までには、最低6週間はかかると思っておいた方がいいです。

 

完全免荷(荷重をかけない)の期間を含めると、最低12週間(約3ヶ月)…

かなりの長丁場ですね。

 

それでも、若い方は通学やお仕事の都合もあり、松葉杖を使って早めに退院される方が多いので、3か月間ずっと入院しておかなければならないわけではありません。

ただし、早く退院できたとしても、足に体重をかけまいと思えば、骨折する前とは足の使い方を変えないといけません。

荷重制限が長期間に及ぶと、その変わった身体の使い方を脳が学習してしまうので、骨が治った後、その癖を直すようなリハビリをするのが望ましいですが…

残念ながら、医療保険上では、なかなかリハビリを受けることができません。

スポーツクラブのトレーナーに指導を受けるなど、保険外でリハビリをすることも考慮する必要があります。

 

医療現場の実態を知ってほしい

高齢者の入院期間が長引きやすい理由

転倒しただけで骨幹部骨折を起こすほどの方は、元々骨粗鬆症があることが多いので、若い方と比べて、折れた部分の治りも遅く、荷重制限が長引く可能性があります。

また、腕力が落ちていて、松葉杖や歩行器を使いこなすことができず、2/3荷重~全荷重にならないと歩けない方も少なくありません。

若い方よりも、歩行練習を始める時期がかなり遅くなるので、どうしても入院期間が長引きやすいです。

 

入院期間は、年齢関係なく、疾患名ごとに決められている

お仕事をされていない方の場合、金銭的な問題が無ければ、長く入院しても差し支えないと思われますが…

医療費を削減したい国の方針で、入院できる期間がケガ・病気ごとに細かく規定されるようになっています。

(年齢は関係ありません)

 

急性期病院(病棟)から、回復期リハビリ病院(病棟)へ移る時期についても、厳しい取り決めがあります。

骨幹部骨折の場合、手術後間もなく、足に体重をかけられない状態にもかかわらず、リハビリ病院(病棟)へ移ることを余儀なくされる方が多いです。

 

脚の付け根の骨折(大腿骨頚部骨折,大腿骨転子部骨折)の場合は、手術方法や器具の改良あって荷重制限がかかることがほぼ無いので、しっかりとリハビリをすることができますが…

 

骨幹部骨折の場合、あまりに早くリハビリ病院(病棟)へ移ってしまうと、荷重制限が解除されてから、入院期限までの期間が短くなってしまい、歩く練習が十分にできないまま退院することを余儀なくされます。

リハビリする側としては、非常に短い期間で自宅へ戻れるように仕上げなければならないので、いつもヒヤヒヤしています。

適当に患者様を転院(転棟)させておいて、『後は何もかもリハビリにお任せ!』というのは、本当にやめてほしい。

 

患者様が、病院の被害者になってしまう。

上司と、もっと話をしてみなければ…

リハビリテーション医がいれば、改善されるのかな?

 

何もかも病院側にお任せ!では危険

リハビリ病院(病棟)への転棟時期が決まる際、『荷重制限が長引くので、リハビリが間に合わなくなる』という事情は、あまり考慮してもらえない傾向にあります。

荷重制限があるのに病院側から転院(転棟)のお願いがあった場合、そのまま承諾するのではなく、しっかりと相談してみることをおすすめします。

 

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