立ち上がるとき、つま先が浮いていませんか?
良い靴が、素敵な明日へ運んでくれる。
当HPへお越しいただき、誠にありがとうございます。
靴と歩行の調律家 田村智津子です。
山口県下松市にて、3万人の足をみてきたママさん理学療法士が、足元のおしゃれと健康の両立を本気で応援します!
目次
一見、何も問題なさそうな患者様ですが…
年齢の割にバランス能力が低下
回復期リハビリテーション病院には、脳卒中や骨折など、重症患者様が多く入院しておられますが、中には、歩行が自立している方もおられます。
今日取り上げる脳卒中の患者様は、日常生活に支障はない状態で、高次脳機能障害に対するリハビリを主にしておられるため、理学療法士としては、筋力や体力の維持といった、比較的ライトな関わりをしています。
歩行が自立しているからと言って、全く問題点がないとは限りません。
歩行速度は問題ありませんが、本人様としては、足を前に振り出す時に、踵が床に擦れる音がするのが気になるとのこと。
念のため、初回介入時に評価してみたところ、年齢の割にバランス能力が低下していることが分かりました。
幸い、今回の脳卒中では足に麻痺や感覚障害はなく、筋力が若干低下している程度。
むしろ反対側の脚の方が、若い頃に膝を傷めた影響か、筋力や片足立ちできる時間が短かったのです。
そして、いちばん気になったのが、椅子から立ち上がる動作。
手を椅子や太ももの上につかずに立ち上がっていただいたとき、一瞬、自分の目を疑いました。
つま先が完全に床から浮いていて、踵にしか体重がかかっていなかったからです。
重心が踵側に寄っていて指先が少し空いてる方は多いのですが、この患者様は、指の付け根までが完全に浮いていた。
それでも立ち上がれるのは、比較的お若い(60代後半の)方で、筋力や体幹を立て直す力が残っているから。
10年後,20年後に筋力が衰えてきたとき、立ち損ねて後ろにバランスを崩して転倒したり、手すりを引っ張らないと立ち上がれなくなったり…という危険性が高いやり方です。
私が指摘するまで気づかなかったそうなので、早いうちに分かって良かった。
せっかく介入するのだから…と、立ち上がり動作の修正を行っています。
まだ指先が浮くことは多いですが、初回と比べるとずいぶん改善しました。
靴の履き方を変えるだけでも効果あり
靴紐の締め方も(ヒールロック結びほど強固にしていませんが)変えることで、踵が床に擦れることも減りました。
躓かないように気を付けて歩くとき、ほとんどの方が前に出す方の足を高く上げることばかり考えているのですが、上げる側とは反対の足の踵をしっかりと上げ、つま先で地面を後ろに向かってしっかりと蹴ることを意識すると、身体全体が持ち上がるので、前に出す方の足が地面に引っかかりにくくなります。
また、足を過剰に高く上げることで、ただでさえ踵側に寄っている重心がますます後ろに偏ってしまいます。
つま先で地面を蹴れるということは、身体の重心をつま先側にしっかりと乗せられるということ。
靴を足にフィットさせることは、バランス補正にも役立ちます。
靴紐の結び方を変えなくても、締め具合を変えるだけでも効果がありますので、良かったらお試しください(^▽^)/
サービスのご案内
現在、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、対面サービス受付を一時停止しております。
メールやZOOMでの個別相談のみとなりますが、どうぞお気軽にお申し付けください。
(病院所属の身で金銭授受を行えないため、すべて無料です)
ZOOM個別相談
本業がシフト制につき、不定期の対応とさせていただきます。
お申込み専用フォームにて、受付日時をご確認くださいませ。
個別相談お申し込み専用フォーム
※ご予約は基本的に昼間のみで、1枠1時間程度になります。
夜間をご希望の方は、個別にお問い合わせください。
※事前に、ZOOMアプリのインストールをお願いいたします。
お問い合わせ
メールやMessengerでのご相談も、随時受付中!
折り返し、メールにてお返事いたします。
お問い合わせフォーム
Facebookページ

ご登録いただくと、ブログ更新などのお知らせが届きます。
無料メールマガジン
ママさん理学療法士が教えます!あなたの靴に魔法をかける方法
週3回のブログ記事配信の他、サービスのご案内を不定期に配信させていただきます。
ママさん理学療法士が教えます!靴の正しい選び方
全10回の超豪華版!目からウロコの情報が満載です!! 足と靴について、世間ではあまり知られていない秘密の情報をお伝えします。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
Let’s find a happy medium between stylish shoes and comfortable walking!