足底~踵周囲に痛みが出たら

医師じゃないから、診断はできないけれど…

診察に長い時間を割けない医師に代わって、患者様や施設利用者様が抱える症状の聞き取りを行い、必要に応じて再度検査や診察を受けられるよう支援するのも、セラピストの仕事です。

しかし、受診をしても診断がつかず、経過観察のみとなったり、対症療法として鎮痛剤が処方されるだけ・・・という場合もあります。

今回は、自宅退院後、活動性向上に伴って足裏~踵周囲(アキレス腱付着部)の痛みが出現し、歩行困難となった事例を紹介します。

  • 長期入院による筋力・体力低下 ⇒ 自宅内歩行車歩行自立,外出時車椅子介助レベル
  • 変形性股関節症 ⇒ 股関節を深く曲げたり、体重をかけたりすると痛い
  • パーキンソン症候群(疑い)
     ⇒ 軽症で、固縮(筋肉に力が入りすぎて関節が滑らかに動かない状態)は部分的
         ただし、安静時にもふくらはぎ~足趾を曲げる筋肉が過緊張
         起立・歩行時にふくらはぎ~足趾を曲げる筋肉が突っ張り、足のつま先側にうまく体重を乗せられない

 

リハビリ開始時から、股関節やふくらはぎ~足趾に負担がかかりすぎないよう、あえて『椅子の肘掛けを持って立ち上がる代償動作』を行うよう指導していました。

低めのウェッジヒールの靴を履いてリハビリに来ておられましたが、ご自宅では重心が踵寄りになって後ろにふらつくことがあるとのことで、そのまま様子を見ていました。

踵荷重の状態で前傾姿勢になっても、ふくらはぎ~足趾には力がかかりにくかったのでしょう。

しかし、自宅内を歩く機会が増え、重心の後方偏位が徐々に補正されてつま先側で踏ん張るようになったため、負担がかかって痛みが生じたと考えられます。 

足底腱膜とアキレス腱とは、踵骨を介して互いに引っ張り合っており
ふくらはぎの力を足趾まで伝達しています

足底腱膜炎やアキレス腱周囲の炎症などが疑われましたが…

私は医師ではないので、診断ができません。そこで、整形外科受診を勧めました。

しかし、受診されたのは外科で(整形外科医も在籍しているとのことでしたが)『異常なし』と言われたとのこと。すでに股関節痛に対して鎮痛薬(飲み薬)が処方されていたため、追加で座薬が処方されたそうです。

レントゲン撮影で骨棘が見つかることがありますが、これは診断の決め手にはならないそうです。
(痛みが出にくいとも言われています)

 

 

足裏の痛みに、どう対処する?

診断名がついてもつかなくても、対症療法となる可能性は高いです。

そこで、足底腱膜炎への対処できるようにリハビリプログラムを修正しました。

 

とはいえ、今まで行っていた内容から大きく変える必要はありませんでした。

椅子に座った状態で足趾・ふくらはぎのストレッチ・マッサージや軽めの筋トレを行い、歩行時に腕の支えを多めにしていただくことで、徐々に歩けるようになってきました。足趾トレーニングについては、どこまでやっていただくか検討中です。

 

また、ウェッジヒールの靴が特別緩かったわけではありませんが、自宅内(裸足)でも後ろへふらつきにくくなったため、靴をスニーカーに変えて重心がつま先に寄りすぎないようにして、様子を見ています。

 

足底腱膜炎やアキレス腱炎への対処として、ヒールのある靴を履くこと自体は間違っていません。

ヒールを高くすることで、体重がつま先側に多くかかるようになり、踵に直接かかる力が少なくなります。しかも、筋肉の力を使わずにつま先が下がった状態になるので足底腱膜やアキレス腱が緩み、互いに引っ張りあう力が軽減されます。

ただし、今回の事例では、それを知っているが故の落とし穴がありました。

ヒールの効果を発揮させるには、足趾やふくらはぎに力が入りすぎないようにする必要があるのですが、それには第一に、靴の長さや幅が足にピッタリと合っていること。そしてこの度は、直立姿勢を保って歩けるということも重要なのだと感じました。

 

なお、従来から、圧痛点(当たると痛い場所)の部分をくりぬいた中敷や足底板を入れるという方法がありますが、それだけで症状を改善させるのは難しいようです。

足裏だけでなく踵全体で体重を受けられるようにすること、足部アライメントを補正することなど…

(これは現在も勉強中ですし、書くとキリがないので省略します)

 

思い込みって、怖いですね。反省です…

 

 

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